今週のボード
今週は、妊婦さんの歯のカルシウム(Ca)のお話です。
「妊娠中は、お腹の中の赤ちゃんに歯のカルシウム(Ca)を取られる」というお話を今までに耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、実際はそんなことはありません。
一度作られたカルシウム(Ca)やその他の成分が母親の歯から溶け出すことはありません。
ですが、つわりの影響で歯磨きがおろそかになったり、嗜好が変化することでむし歯が急に悪化することはあるようです。
そのことが、「妊娠中は、お腹の中の赤ちゃんに歯のカルシウム(Ca)を取られる」と誤解されるきっかけになったようです。
また、妊娠中はホルモンバランスの変化などにより“妊娠性歯肉炎”という歯茎の炎症や、“妊娠性エプーリス”という歯茎のできものができることもあります。
妊娠中は、赤ちゃんの骨はもちろん、歯の芽とも言うべきものが作られる時期なので、バランスのとれた食事を心がけ、良質なタンパク質やカルシウム(Ca)を十分に摂取しなければなりません。
摂取されたカルシウム(Ca)は、胎盤経由で赤ちゃんに届けられます。
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